整形外科

整形外科で診療にあたる対象疾患は、主に運動器の疾患(骨、関節、神経、筋肉など)であり、生活の質(QOL)に深くかかわります。乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんが対象となりますが、高齢化率の高い当地域の特性を念頭に、腰椎圧迫骨折や大腿骨近位部骨折など各種外傷や下肢人工関節置換術、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療などに力を入れています。地域の皆さんお一人お一人の健康寿命延伸のお力になれるよう、丁寧で安心できる診察と最適な治療の提供を心がけて参ります。

【診療内容】

常勤医は1名で、下肢関節外科(股関節、膝関節など)骨粗鬆症関節リウマチ各種外傷の診療を得意としています。その他、頸椎・腰椎など脊椎疾患、四肢の関節障害、骨・軟部組織の感染症、痛風など代謝疾患の診療も積極的におこなっています。

<ロボティックアーム支援人工関節置換術>

2026年2月より人工股関節置換術人工膝関節置換術におけるロボティックアーム手術支援システムであるMakoシステム(下の写真)を導入し手術を行います。ロボティックアームとは、「人の手の代わりに操作を行う機械の腕(アーム)」のことで、股関節および膝関節の人工関節置換術の術中に、傷んだ骨を削る際とインプラント(人工関節)の設置時に執刀医が操作をして使用します。CTで得られた3次元画像データを元に、術前にパソコン上で患者さん各々に応じた手術前計画をたて、それをシステムにインプットしておくことで、術中に治療計画にない部位にさしかかると自動で止まる仕組みになっており、靭帯や血管などの関節周辺の組織も保護できます。このようにロボティックアームが計画外の動きを制御することで、安全かつ正確な手術を可能にします(術前計画との誤差は0.1㎜,0.1°以内です)。

これまでの研究で、ロボティックアームを用いた人工関節置換術は人工関節インプラントの設置精度と手術手技の安全性が向上(*1)、また人工膝関節置換後の疼痛の低減(*2)などのメリットが期待できると報告されています。

(*1)Hampp EL, et al, Robotic-Arm Assisted Total Knee Arthroplasty Demonstrated Greater Accuracy and Precision to Plan Compared with Manual Techniques., The Journal of Knee Surgery. 32(3), 239-250 (2019).
(*2)Marchand RD, et al. Patient Satisfaction Outcomes after Robotic Arm-Assisted Total Knee Arthroplasty: A Short Term Evaluation. The Journal of Knee Surgery. 30, 849-853 (2017)

 

Makoシステムを使用した人工股関節置換術は2019年6月、人工膝関節置換術は2019年7月にそれぞれ厚生労働省の承認を得て保険適応となっています。2025年末の時点で、日本国内では約150施設、石川県内では当院が4施設目の導入となる最新の手術支援システムです。国内での導入施設はまだ限られていますが、世界的には35か国で100万例以上に使用実績があり良好な成績が報告されています。当院では高齢者に多い変形性股関節症や変形性膝関節症でお悩みの患者さんが、術後にインプラント(人工関節)がより長持ちする手術を、より安心して受けていただけるようこの最新システムを取り入れることにしました。このシステムが皆さんの益々の健康寿命延伸の一助になれば幸いです。ご興味のある方はお気軽に整形外科外来にお声かけください。

2026年1月

●ロボティックアームを使用した人工股関節全置換術(紹介動画)

●ロボティックアームを使用した人工膝関節置換術(紹介動画)

【各種専門性の高い診療】

当院は、金沢大学整形外科と強く連携をとっており、脊椎外科肩関節外科スポーツ整形外科手外科(更年期の女性の手の不調を含む)骨軟部腫瘍の各専門医の先生方による外来診療をおこなっていますので、外傷から慢性疾患まで多様な運動器疾患の専門診療に対応可能です。高度な手術など更なる専門治療が必要と判断した際には大学病院など近隣の高度医療機関へ紹介も可能です。

 

【充実したリハビリテーション】

当院には経験豊富なリハビリスタッフが多数従事していますので、外来、入院と切れ目のない充実した運動器リハビリテーションを提供できます。

 

【骨粗鬆症診療におけるチーム医療の推進

当院には日本骨粗鬆症学会認定医である常勤医に加え、同学会認定の骨粗鬆症マネージャー10名(看護師2名、 放射線技師4名、理学療法士2名、作業療法士1名、薬剤師1名)と県内でも有数の骨粗鬆症専門スタッフ数を誇っています。各種骨折の原因となる骨粗鬆症の診断と治療では、これらのマネージャーを中心に院内の全職種のスタッフが介入する骨粗鬆症リエゾンサービスを取り入れており、各専門分野の視点(運動、栄養、薬剤など)から骨折予防のアドバイスをご提供します。

 

【地域連携】

お住まいの地域の病院やクリニックとも連携をとっておりますので、当院から各医療機関へのご紹介、逆に当院への受け入れともに安心してお申しつけください。

 

担当医紹介

田中 一範
副院長
田中 一範(たなか かずのり)
専門分野整形外科一般、関節外科、リウマチ
専門医認定/資格等日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本骨粗鬆症学会認定医、回復期リハ病棟専従医師研修会終了医師、日本医師会認定産業医、認知症サポート医
非常勤医師
出村 諭(でむら さとる)
所属
金沢大学附属病院(教授)
専門分野
整形外科一般・脊椎脊髄外科全般、脊柱変形、脊椎腫瘍
専門医認定/資格等
日本整形外科学会(代議員、専門医)、日本脊椎脊髄病学会(評議員、脊椎脊髄外科指導医)、日本側弯症学会(理事、評議員)、日本脊椎インストゥルメンテーション学会(評議員)
診療日時
第2・4金曜日午前
非常勤医師
髙田 泰史(たかた やすし)
所属
金沢大学附属病院(助教)
専門分野
整形外科一般・スポーツ整形外科、膝関節外科、肩関節外科
専門医認定/資格等
日本整形外科学会(専門医・認定スポーツ医、認定運動器リハビリテーション医)、日本リハビリテーション医学会(認定臨床医)、中部日本整形外科災害外科学会、日本整形外科スポーツ医学会、日本臨床スポーツ医学会、日本肩関節学会、日本肘関節学会、日本膝関節学会、日本関節病学会、日本整形外科超音波学会、日本骨折治療医学会、日本野球学会、日本スポーツ協会公認スポーツドクター
診療日時
第1・3・5木曜日午前
非常勤医師
赤羽 美香(あかはね みか)
所属
金沢大学附属病院(助教)
専門分野
整形外科一般・手外科
専門医認定/資格等
日本整形外科学会、日本手外科学会、日本骨折治療学会、日本末梢神経学会、日本マイクロサージャリー学会、日本肘関節学会
診療日時
毎週火曜日午前
非常勤医師
米澤 宏隆(よねざわ ひろたか)
所属
金沢大学附属病院(特任助教)
専門分野
整形外科一般・軟骨部腫瘍
専門医認定/資格等
日本整形外科学会専門医、日本癌治療認学会、中部日本整形災害外科学会、日本低温医学会、日本リハビリテーション医学会
診療日時
第1・3・5金曜日午前
非常勤医師
前田 麟(まえだ りん)
所属
金沢大学附属病院
専門分野
整形外科一般
専門医認定/資格等
日本整形外科学会専門医
診療日時
第2・4木曜日午前

外来診察表

2026年4月1日更新

診察医
午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後
田中 一範  
予約のみ
手術
予約のみ
手術
予約のみ
手術    
出村 諭                
※第2,4のみ
 
髙田 泰史            
※第1,3,5のみ
     
赤羽 美香                  
米澤 宏隆                
※第1,3,5のみ
 
前田 麟            
※第2,4のみ
     

※整形外科外来では手術等の理由で、急きょ受付を休止する場合があります。受診希望の方は、事前にお電話にてご確認をお願いいたします。
※整形外科外来の新規受付は午前10時まで。

クリーム色は非常勤医師です。ピンクは女性医師です。