看護部
看護部の紹介
公立つるぎ病院看護部理念
思いやりと真心の看護
方針
1.患者さんの尊厳をまもり、患者さんとその家族の意思を尊重した看護を実践します
2.専門職として自己研鑽に努め、安全で心あたたまる看護を実践します
3.チーム医療を推進し、地域への関わりを大切にします
4.働きやすい職場環境と効率性を考え、業務改善に努めます
令和3年6月改定
令和4年度 看護部目標
1.看護の対象となる一人ひとりの生活に視点をもち支援する
- 看護(介護)の専門職として看護実践力を強化し、チーム医療を推進する
- 生活者の視点で、対象となる人の意思を尊重し考える過程を支援する
- 関連施設、医療機関との連携を強化し継続看護につなげる
2.職場環境を整備し、患者の安全・安心な療養生活につなげる
- 看護補助者との協働をさらに強化し看護チームとして安全で質の高い看護ケアを提供する
- 看護業務、日常生活援助をマネジメントし部署内・外での応援体制を強化する
看護部長ご挨拶
当病院は、名峰白山から日本海までを縦断する手取川扇状地と白山ろくの扇の要に位置し、病室からも四季折々の美しい自然の景色を眺めることができます。近くには獅子吼高原や白山比咩神社があり、白山ろくの歴史や古くから伝わる伝統工芸、地域の祭事など魅力がいっぱいです。住み慣れた地域で暮らし続けるための地域包括ケアシステムの中心的な役割を担う地域医療の中核病院で、急性期一般病棟、回復期リハビリ病棟、地域包括ケア病棟の3つの機能を持つケアミックス型の病院と病院併設のショートステイ、通所リハビリテーションセンター、地域包括支援センターなどがあり、切れ目のないチーム医療、看護の提供に取り組んでいます。新人教育では実地指導者や教育担当者が中心となりフォローアップ研修など1年を通して関わり、個々の成長を見守ります。実践の場では実地指導者や先輩看護師が新人看護師とパートナーを組み知識・技術が習得できる体制を整えています。また、ワーク・ライフ・バランスの推進、再就業支援として研修生を積極的に受け入れ、経験者の再就業にも繋がっています。認定看護師、特定行為研修の受講や資格取得、キャリア開発、同企業団内での共同研修など幅広く学びを得る機会があります。病院見学など随時対応していますので、お気軽にお問い合わせください。お待ちしております。
認定看護管理者・看護部長 橋本 陽子

活動
看護の発展と向上のためにさまざまな研修を開催し、院外の研修会や学会へ積極的に参加・発表をおこなっています。また、認定看護師をはじめ、それぞれの資格を活かしながら、出前講座や健康フェア、院内外講師を通して地域の方々との交流も大切にしています。
各部署紹介
外来室 手術・中央材料室
近年、外来に求められる役割は大きく変化してきています。当病院でも禁煙外来、糖尿病教室、フットケア、療養指導、認知症相談、骨粗鬆症リエゾン外来、サルコペニア外来といった専門性の高いケアの提供に取り組んでいます。今後は、外来での認定看護師、特定看護師の活動の場も検討しています。「外来は病院の顔」と言われるように、常に患者さんを笑顔で迎え安心して医療が受けられることを第一とし、病状コントロールの難しい患者さんも在宅で安心して生活できるよう他職種連携し専門性の高い医療・介護を提供できることを目指しています。
手術・中央材料室では外科・整形外科・泌尿器科・眼科等の手術に対応しています。手術室2室と規模は小さいですが、医師をはじめ関連部署との「素敵な連携プレー」を大切に日々取り組んでいます。患者さんに安全に安心して手術を受けていただけるよう、術前カンファレンスや術前・術後訪問などをさらに充実させていきたいと思います。
血液浄化センター
血液浄化センターでは、約40名の患者さんが、鶴来近郊や白山ろく地区から通院し血液透析を受けています。近年は高齢化が進み70~80歳代の方が半数以上を占め、家族の協力や送迎サービスを利用して通院している方が多くなってきています。
血液透析を受けながら毎日を元気に過ごすためには、自己管理がとても重要です。患者さんが望む一人ひとりに合った快適な透析ライフが送れるよう、医療や他職種との連携、家族との繋がりを大切に、心を込めて看護をおこなっています。
急性期一般病棟
内科・外科・整形外科・泌尿器科の患者さんが手術や急性期治療の目的で入院されています。緊急入院の方も多いため、少しでも安心して入院生活が送れるように笑顔と心配りを大切に、看護師、介護福祉士、看護補助者で連携して、援助をおこなっています。複数の診療科の知識が必要なため年間を通して無理のない時間帯での学習会や固定チームナーシングと入職者、部署移動者を優先に日勤パートナーシップを取り入れ、教育体制の充実と看護の質の向上にも努めています。急な処置や援助の際もチームで協力体制をとり、患者さんはもちろん看護師も安心して看護ができる職場を目指しています。
回復期リハビリ病棟
4階リハビリ病棟は、患者さんが病気によって障害された機能を回復し、できるだけ元の生活に戻れるように、また、障害を持ちながら自分らしく生きるための練習の場です。病棟スタッフは医師・看護師・介護福祉士・看護補助者・リハビリスタッフ・MSWで構成され、患者さん中心のチーム医療を実践しています。また、平日は病棟内で開催する「ゲンキサロン」でカラオケ、貼り絵、風船バレー等をおこないフレイル予防に努めています。その他にも、月に1回実施する季節感を取り入れたレクリエーションを通じて1日の生活リズムを整えるようにしています。回復された患者さんの元気な姿と笑顔が私たちの励みです。
地域包括ケア病棟
急性期医療を経過した患者さんや在宅・介護施設で状態が急性増悪された患者さんを受け入れ、治療を継続しながら住み慣れた自宅や介護施設での生活復帰を目指しています。医師・看護師・介護福祉士・看護補助者・リハビリスタッフ・MSW、入退支援看護師が連携し、「医療管理上の課題」と「生活・介護上の課題」をアセスメントして、患者さんやご家族の思いを確認しながら支援しています。個別リハビリ・集団リハビリ・生活リハビリに加え、病棟レクリエーションをおこない患者さんの生活リズムに沿った療養生活を提供しています。また、退院後の生活に不安がないように病棟看護師の退院後訪問に取り組んでいます。患者さんの望む形での退院後の生活が実現できるようにチームワークで頑張っています。
教育体制
『思いやりと真心の看護の実現』を目指します

認定看護管理者には質の高い組織的看護サービスの提供を目指して、組織を創造的に発展させていくことが期待されています。看護部理念である「思いやりと真心の看護」を大事にし、地域の方々に安心して利用していただける病院として、患者さんに心温かい良質な看護サービスを提供できる看護師の育成や患者さんが安心して住み慣れた地域で自分らしく暮らせるよう、地域医療の連携強化に取り組んでいきたいと考えています。
認定看護管理者 看護副部長 酒井 尚美
教育体制の特徴
①一人ひとりを大切にフォローし、育てます
当病院看護部では、新人教育から現任教育まで充実したプログラムを組んでいます。
キャリアラダーによりレベル別に年間研修計画が立てられ、誰もが参加しやすいように配慮されています。新人看護師や再就職看護師には実施指導者を中心にチームでサポートし、不安なく仕事に望むことができます。退院後訪問や訪問診療への同行研修や、病院とは違った機能を持つ診療所見学もおこなっています。また、認定看護師などの資格取得や、院外研修、学会発表などの支援もおこなっています。
②全部署体験ローテーション研修を実施
2年目に病棟、外来、血液浄化センターおよび手術室なども組みこんで全部署をローテーションし、各部署の看護の役割を学ぶ機会としています。
③キャリア開発バックアップ体制
一人ひとりの目標にそって、目標達成できるよう認定看護師などキャリア開発や学会の参加を、積極的に支援しています。
新人看護師教育体制
活動内容
- チームで年間目標を掲げて看護活動を推進します。
- 個々の患者さんには、継続した受け持ち看護師が存在します。
- 毎日の看護業務は、チームごとに当日日替わりリーダーが業務計画を立て、メンバーは担当患者さんの看護活動をおこないます。
- 退院支援に向けカンファレンスをおこない、看護計画立案及び修正をおこないます。
- 日勤帯は2人でペアを組む体制を取り入れています。
資格取得等支援体制
当病院では水準の高い看護を実践するために『認定看護師』『特定行為看護師』の資格取得に取り組んでいます。現在は4名の認定看護師が資格を取得し活躍しています。その他の資格取得や学会発表などについても、バックアップ体制を整えています。
看護師の資格取得者・研修修了者
資格者
- 認定看護管理者 2名
- 感染管理認定看護師 1名
- 認知症看護認定看護師 2名
- 精神科認定看護師 1名
- 呼吸療法認定士 2名
- 消化器内視鏡技師 2名
- 日本糖尿病療養指導士 1名
- 公認心理師 1名
- 心臓リハビリテーション指導士 1名
- 心不全療養指導士 1名
- 栄養サポートチーム専門療法士 1名
- 腎臓病療養指導士 1名
- 骨粗鬆症マネージャー 2名
- 医療福祉連携士 1名
研修修了者
- 医療安全管理者養成研修 6名
学会当院外発表
- 令和元年 10題
- 令和2年 2題
- 令和3年 9題 発表
- 令和4年
認定・特定行為看護師の紹介

認知症看護認定看護師
田中ひとみ
認知症患者さんとその家族が気軽に相談できる環境を。
私は白山ろくに生まれ育ち、看護師経験は20年以上になります。現在病棟に勤務しながら認定看護師としての活動を行っています。
超高齢化社会である日本において、認知症患者さんは今後も増加の一途をたどると言われています。当病院に来られる患者さんの高齢化も進んでおり、認知症による様々な症状が治療や生活の問題になっています。
私は認定看護師の役割である「実践」「指導」「相談」の3つの柱を基本に、よりよい認知症看護の確立に向けて日々取り組んでいます。今後も認知症患者さんやそのご家族が、病院や地域のどこにいても安心して生活が送れるよう活動していきたいと思います。

認知症看護特定認定看護師
秋田和賀子
認知症患者さんとその家族が気軽に相談できる環境を。
私は特定行為研修の「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」「精神および神経症状に係る薬剤投与関連」を」修了しました。認知症の患者さんの数は年々増加しています。当病院の入院患者さんは高齢で認知症を患っている方が多くいます。入院という慣れない環境により、認知症の症状が悪くなってしまうこともあります。特定認定看護師として、認知症の症状が悪くなっている原因を探し、少しでも改善できるように取り組んでいきたいと思います。入院生活だけではなく、退院後の生活も支援していきたいと考えていますので、いつでも気軽に声をかけてください。

感染管理特定認定看護師
嶋田由美子さん
院内外にて感染防止対策の実践・教育・相談対応
私は感染管理認定看護師として、特定行為の「感染に係る薬剤投与関連」・「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」の研修を修了しました。活動としては、在宅から急性期まで、医療関連施設を利用する患者・家族・訪問者はもちろん、現場で働く全ての人を感染源から守るための感染防止対策の実践・教育・相談対応を院内外でおこなっています。また、地域の方々との交流や健康づくりのお手伝いとして、感染防止対策の出前講座をおこなったり、院外施設での感染防止対策研修もおこなっています。地域にお住まいの方々が少しでも住みなれた場所で長く過ごせるよう、感染症の進行や全身状態の悪化を予防し、治療を促進する活動を多職種と連携しながらおこなっていきたいと思っています。

精神科認定看護師
西本多加子
傍に寄り添い、こころと身体のバランスを考える
精神科疾患は特別なものではなく、日本の5大疾病と言われ、自分や自分の大切な人がいつ罹患するか分かりません。身体疾患を抱えることで心の健康も阻害されることもあります。当病院は精神科はありませんが、入院治療を受けるなかで心の不調を来した患者さんにじっくりとお話をお聞きしたり、認知症チームや緩和ケアチームのラウンドに参加させていただき、そばでケアするスタッフと共に悩み考えながらより良い看護を実践していくことを目指しています。また、職員のメンタルヘルスのお手伝いもおこなっています。

特定行為看護師
吉野谷診療所 佐々木清美
質の高いケアの提供を目指して
「特定行為」とは、看護師が医師の判断を待たずに、手順書に基づき一定の診療の補助をおこなう行為をいいます。私は、「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」を修了しました。高カロリー輸液の調整や脱水症状に対する補正を、患者さんの状態を適切に判断しタイムリーにおこなう事ができるようになりました。これまでの看護の知識・技術に加え、医師の視点での考え方を学び、重症化を予防するなど、より一層質の高いケアの提供を目指していきたいと思います。地域にお住まいの皆さんが安心して療養できるように、医療や介護、保健、福祉などの多職種と連携しながら、また、訪問看護や施設職員と連携しながら支援していきたいと思います。

特定行為看護師
西谷久美子
質の高いケアの提供を目指して
私は「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」「栄養に係るカテーテル管理関連」の看護師特定行為研修を修了しました。主治医の依頼を受けて末梢留置型中心静脈注射用カテーテルを挿入しています。時には点滴メニューの提案をさせて頂いています。今後は入院中の方だけでなく、多職種との連携をとりながら在宅療養される方々の個々に合った栄養方法を提案できるよう努めていきたいと思っています。

特定行為看護師
安田理恵
少しでも長く、地域で過ごせるよう関わる
私は特定行為の「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」「急性血液浄化療法における血液透析器または血液透析濾過器の操作及び管理」を修了しました。現在は血液浄化センターで、患者さんが安全に治療を受け、豊かな透析ライフを送れるようお手伝いをさせて頂いています。これからは、医師・他のスタッフと協力し、異常の早期発見や、食事・生活についてのアドバイスなどをおこなっていこうと考えています。よろしくおねがいします。
勤務体制
- 週40時間勤務です。(4週8休制)。
- 当病院は24時間救急対応をおこなっています。時間外及び休日等は宿日直体制で対応しています。
- 各病棟は2交替、3交替勤務となっており勤務時間は下記のとおりとなっています。
夜勤については、複数でおこなっています。
各部病棟の勤務体制
急性期一般病棟(3階) | 3名体制(2交替) |
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回復期リハビリ病棟(4階) | 3名体制(3交替) (2名は看護師、1名は看護補助者) |
地域包括ケア病棟(5階) | 3名体制(2交替) |
花水木会の紹介
看護部はどの病院でも一番大きな部署であり、病院の中では大きな存在です。当病院看護部会は、名称を「花水木会」といい、活動は看護要員の親睦を図り、チームワークを高めるための活動をしています。介護福祉士や看護補助者も参加しています。
- 教育活動助成
- 結婚祝い・出産祝い
別に規定あり - 香典
別に規定あり - お見舞い
病気など、1週間以上休暇を必要とした場合 - 餞別
花水木部会を辞す場合、別表の計算に準ずる - 親睦会
年4回程度食事会等をおこなう
総会を毎年年始めにおこない、会員全員に報告しています。
病院見学
当病院では、学生や転職希望の方の病院見学を随時受け入れています。
お気軽に下記担当までご連絡ください。
お問合せ先
担当:看護部・総務部総務課
TEL:076-272-1250(代表)
FAX:076-272-3144
E-mail:info@tsurugihp.jp